福祉介護タクシーを利用されるお客様は要介護、要支援、障害を持たれている方、自力で公共交通機関を利用できない方々ですが、そのお客様にこのKTCを知ってもらうためにはこのホームページやXなどのSNSなどインターネットのほかに介護施設の方々や行政(KTCの場合は神戸市や明石市)の介護タクシー紹介ページなどがあります。
それらの中で最も多いのが介護施設からのご紹介が最も多いです。なので私もいろいろ介護施設を回りKTCの宣伝、営業活動にいそしむわけです。
一口に介護施設といっても様々な種類があり、それぞれ利用できる方が違います。
今回のブログでは、これらの介護施設の種類と特徴など介護施設を探されている方々の一助になればと思いまとめましたのでご紹介します。
介護施設には、介護付き有料老人ホーム、介護老人保健施設、介護老人福祉施設、短期入所療養介護、短期入所生活介護、通所リハビリテーション、地域密着型通所介護、通所介護(デイサービス)などがあり、以下、それぞれの施設・サービスの特徴や違い、入所条件を詳しく説明します。
① 介護付き有料老人ホーム:民間
特徴
- 介護が必要な高齢者向けの民間運営の施設で、介護保険の利用により入浴・排泄介助、買い物代行などの介護生活支援サービスを受けられる施設です。
- 24時間体制で介護サービスを提供しています。サークル活動や娯楽設備などを設置し、施設ごとに特色をだしています。
- 施設によっては医療対応可能なところもあるが、基本は医療機関ではありません。
- 費用は比較的高めで、入居一時金が必要な場合もあります。
入所条件
- 施設によって異なりますが、要介護認定(要支援・要介護)を受けていることが必要。
- 自立している人が入れる「住宅型有料老人ホーム」とは異なります。住宅型有料老人ホームは介護を必要としない、介護度が低い人を受け入れている施設で介護・医療の体制が整っていないところもあります。
② 介護老人保健施設(老健):公的機関
特徴
- 介護が必要な高齢者が、リハビリを受けながら在宅復帰を目指す施設です。
- 医師やリハビリスタッフが配置されています。
- 3~6か月程度の短期間の入所が一般的で、長期入所はできません。
入所条件
- 要介護1以上の認定が必要(要支援では入所不可)です。
- 病状が安定していること(急性期の治療が必要な人は不可)で、回復したと判断されると退去となります。
③ 介護老人福祉施設(特別養護老人ホーム・特養):公的機関
特徴
- 介護を必要とする方(原則、要介護3以上)で認知症の方も受け入れてくれます。
- 公的施設で、費用が比較的安いですが、その分人気があり、入居待機期間が長くなることが多いです。
- 介護が必要な高齢者が終身利用できますので「終の棲家」となる施設です。
- 医療対応は最低限で、リハビリはあまりありません。
入所条件
- 原則として要介護3以上の認定が必要(要支援・要介護1,2の方は特例を除き不可)です。
- 入所待ちが長くなることが多いです。
④ 短期入所療養介護(ショートステイ・医療型)
特徴
- 介護老人保健施設や病院の一部で提供される短期間の入所サービスです。
- リハビリや医療的ケアを受けながら短期間の滞在ができる施設です。
利用条件
- 要支援または要介護の認定が必要となります。
- 病状が安定していることが条件です。
⑤ 短期入所生活介護(ショートステイ・生活型)
特徴
- 特別養護老人ホームなどで提供される短期間の入所サービスです。
- 家族の負担軽減のため、一時的に利用することが多いです。
- 医療的ケアはあまり受けられません。
利用条件
- 要支援または要介護の認定が必要です。
- 自宅での生活が基本だが、一時的に介護が必要な場合に利用できます。
⑥ 通所リハビリテーション(デイケア)
特徴
- 介護老人保健施設や病院で行われるリハビリ中心の通所サービスです。
- 医師の指示のもと、理学療法士や作業療法士によるリハビリを受けることができます。
利用条件
- 要支援または要介護の認定が必要です。
- 医師の診断とリハビリの必要性が認められることが条件となります。
⑦ 地域密着型通所介護(小規模デイサービス)
特徴
- 小規模(定員18名以下)の通所介護サービスです。
- 住み慣れた地域で、少人数で手厚いケアを受けられるのが特徴です。
- 入浴・食事・レクリエーションなどが提供されます。
利用条件
- 要支援または要介護の認定が必要です。
- 住んでいる市区町村の地域密着型サービスへの登録が必要です。
⑧ 通所介護(デイサービス)
特徴
- 日帰りで利用する介護サービスです。
- 食事・入浴・機能訓練・レクリエーションなどを提供しています。詳しくは該当施設にご確認ください。
- 施設によってはリハビリ特化型もあります。
利用条件
- 要支援または要介護の認定が必要となります。
- 医療行為が必要な場合は対応できない施設が多いです。
以下にまとめてみましょう
施設・サービス | 入所・利用条件 | 目的・特徴 |
介護付き有料老人ホーム | 要支援・要介護 | 民間施設、長期入所が可能、費用高め |
介護老人保健施設(老健) | 要介護1以上 | 短期間のリハビリ、在宅復帰が目的 |
介護老人福祉施設(特養) | 要介護3以上 | 公的施設、長期入所、費用が安い |
短期入所療養介護 | 要支援・要介護 | 医療的ケアを伴う短期入所 |
短期入所生活介護 | 要支援・要介護 | 介護施設での短期入所、医療対応なし |
通所リハビリ(デイケア) | 要支援・要介護 | リハビリ特化型 |
地域密着型通所介護 | 要支援・要介護 | 小規模、住み慣れた地域での介護 |
通所介護(デイサービス) | 要支援・要介護 | 日帰りの介護サービス |
どの施設・サービスを選ぶかは、利用者の状態や目的によって異なります。もし詳しい相談が必要な場合、まずは地域包括支援センターやケアマネジャーに相談してみてください。
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